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部屋を借りよう〜賃貸物件探しのポイント〜
大家さんは昔気質のおじいさん
以前借りていたアパートの大家さんは昔気質のおじいさんで、必ず、毎月の決められた日に、払うことになっていた。
そのための帳面と言うにふさわしい、ノートに家賃を管理していた。
銀行からの引き落としというのは、一切無く、滞りなく、家賃を持っていく習わしになっていた。おじいさんは背筋をぴんと伸ばし、受け取りのハンコを力強く押して、受け取りをくれる。若い住民は、この支払い方法をなんとか楽なものに改善してもらおうと、何度か交渉に言ったが大家さんは一切聞く耳を持たなかった。
大学から紹介された、その下宿は昔ながら、小さなアパートで本当に神田川の世界を再現していた。いくらオジサンたちの若い時代でも、そんな世界はとうに姿を消していたはずなのに、その下宿はそのおじいさんとともに生き残っていたんだ。
数年前に、偶然にその下宿のそばを通りかかったので、ついでに足を伸ばしていって見ると、そこには茶色いマンションという建築物が建っており、昔暮らした部屋は影も形もなくなっていた。
おじいさんの安否はいまだに知るよしもないが、きっとなくなられたことだろう。
だって、あのおじいさんなら、決してこんなマンションを建てたりしないだろうから。
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